| 2022/10/16 | クラリネット | 指で押さえるレバー(?)の板バネが折れていました。交換自体は問題ないのですが、すべてが接着剤仕上げで開く場所がない。考えた末レバー(右端の紫)の下にコイルスプリングを入れて決着です。一時はどうなることかと思いましたが。 |
| 2022/10/06 | キティちゃんレンジ | これも電源が入らないという症状。原因は電池ボックスの接点金具不良です。電池漏液のため接点金具・リード線がボロボロ。接点金具を研磨、リード線を交換しました。 |
| 2022/10/06 | キティちゃんキッチン | これも電源が入らないという症状。原因は電源スイッチ(スライドスイッチ)にありました。接点不良です。接点クリーナーで汚れを取り、接点復活剤を塗布して修理を終えました。 |
| 2022/10/06 | ヤマハのピアノ絵本 | 電源が入らないという症状。電源部、スイッチ、キーボード、スピーカー等に異常はありません。一時的に動作することもありましたがまともには動きません。CPU不良と判断しました。まだ購入後一年を過ぎていないのでメーカーに問合せ。その結果モジュール(ピアノ部分)を交換していただけました。 |
| 2022/05/29 | トーマス | 機関車と炭水車の間でのリード線の断線で修理痕がありました。
そのほか渋いレバースイッチ、癒着した動輪のゴム、破損した連結器、電池に接触しなくなった接点金具という典型的な故障群でしたが、それぞれグリスアップ、ゴムおよび連結器交換、接点への半田盛で解決しました。 |
| 2020/08/16 | ミッキーのおもちゃ | ボタンを押すと透明なドームの中でミッキーが光りながら回転するおもちゃです。『光は出るが回転しない』という症状でした。モーター、スイッチ類、ドームのブラシ部分いずれも正常で確かに光だけは出ました。メカ的なトラブルでモーターへの負荷が大きすぎて回転しないと判断し回転部分をチェックすると、回転軸の最上部(ドームの天井に軸受けの穴がある)で
回転軸のピボット部分が軸受け孔から外れていました。回転軸を軸受けに戻して回転するようになりました。 |
| 2020/08/02 | おしゃべり猫 | 話しかけるとオウム返しに同じ言葉で応答し体をくねらせるおもちゃです。話しかけても反応がなく稀に体を動かします。 マイクまたはカスタムLSIの異常を想定しましたが、原因は簡単なところにありました。乾電池の電圧降下によるカスタムLSIの動作不良で、電池を新品に交換すると元気なおしゃべりなどが復活しました。ICを使ったおもちゃには時々見受けられるトラブルでした。
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| 2020/08/02 | プラレール2両 | 動かなくなった2両の機関車。原因は全く同じで電池ボックスの接触不良でした。 これまで電池ボックスは一般的に弾性のある銅板同士、またはマイナス側がスプリングで電池を挟み付ける方式でした。今回のプラレールはプラス側の接点は単なる銅線で、マイナス側の”く”の字状に曲げられた銅板の弾力で電池をプラス側に押し付ける方式です。このマイナス側の銅板のわずかな変形でプラス側が接触しなくなっていました。 マイナス側銅板を少し曲げて修理は終わりましたが、設計上の問題を感じた修理例です。
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| 2020/08/02 | なわとびアンパンマン | ゼンマイでくるりくるりと腕を回し縄跳びをしながら進むおもちゃですが 腕が回らなくなりました。開いてみると、動力を伝達するプラ製の平ギアが軸から抜けて転がっていました。
平ギアを軸に差し込み 、瞬間接着剤を注意深く塗布して抜け防止としました。
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| 2018/11/23 | 機関車 | プラスチックのおもちゃですが、全長60㎝、軌間45㎜(1番ゲージ)の堂々たる機関車です。炭水車に積まれた6本の電池で走ります。 電池の漏液で炭水車内の電気部品がすべて腐食しダメになっていました。(電池接点×6 パワースイッチ 機関車本体とのコネクター すべてのリード線) 炭水車を温湯で洗い、電池接点はやすりで研磨して地金を出し、スプリングとの接触部分ははんだ付け。パワースイッチ、リード線は全交換。機関車とのコネクターは廃して、直結としました。
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| 2018/08/25 | ファービー二体 | 黒いファービーは「落としたところ全く動かなくなった」、紫のファービーは「目の動きと声はOKだが、体が動かない」という訴えです。 黒いファービーは電池ボックスの確認と清掃で復旧してしまいました。電源系統の接触不良のようで何度か電池の入れ替えをしてみましたが正常に動きますのでこれで様子を見ていただくことにしました。 紫のファービーはモーターの固着(長く使わないとモーターのブラシとコミュテーター間に絶縁被膜が生じて回転しなくなる)か、ブラシ破損が疑われました。モーターを取り出して確認すると摩耗によるブラシ破損でした。手持ちのマブチRAー130のブラシを加工して交換し修理を終わりました。この交換は非常に細かい作業で「ハズキルーペ」などの必要性が切実に感じられました。
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| 2018/08/05 | ドレミ読めちゃった | カートリッジの差し替えによって音感を学べる知育玩具です。電源が入らないと来院しました。触っていると稀に音と光が出ることがあり、接触不良が疑われました。 内部はフレキシブル基盤とベークライト基盤が混在しており、基板間の接続はフラットケーブルと圧着(フレキシブル基板とベークライト基板の間)が使われています。 フラットケーブルには断線、圧着部には接触不良が疑われたのでフラットケーブル交換、圧着部の清掃と圧着圧調整用ゴム板を交換、圧着用のビスの締め直しを行いました。 これで電源ONに伴う光、音は復旧しましたが、カートリッジが挿入されていないのでこれ以上の確認はできず修理完了としました。
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| 2018/06/30 | アンパンマンキーボード | 鍵盤やボタンに使えないところがある。マイクが使えない。左スピーカーが鳴らない。あんぱんまん達が動かない。という問題点がありました。開いてみると次のような障害が見つかりました。 1.本体内部、電池ケース内が油状の液体で汚損している. 2.電池ケース内の接点金具が真っ黒に腐食している。 3.マイクケーブル、コネクターが経年劣化で破断している。 4.モーターが固着している。 5.モータープーリーが油で汚れておりベルトが伸びている。 6.ボタン等の接点および導電ゴムが汚れている。 7.基板のパターンが2か所切れている。 すべての汚れを取り、マイクケーブル、ベルトを交換。基板のパターン切れはジャンパー線で補修しました。これですべての機能が復旧したと思います。 |
| 2018/06/08 | ガメラ | 有線リモコンで前後進するだけのシンプルなガメラ。「動かない」と持ち込まれました。原因はリモコンケース内にあった二つのトラブルです。 一つ目はリード線のはんだが外れていました。これは簡単。
もう一つはコイルスプリングの芯になっているプラスチックの棒です。プラ板の上に直径2㎜、長さ約3㎝のプラ棒が二本立っていたのですがこれが両方とも根元から折れていました。そのため前進、後進のボタンが押せません。
エポキシ樹脂接着剤で接着しました。この棒にかぶさるコイルスプリングには真下方向にしか力が加わりません。何とか持ってくれています。
ガメラはかなり古いもののようでプラスチックの劣化が認められ、長く完動するか少し心配です。 |
| 2018/05/20 | うまのおもちゃ | 高さ10センチくらいで馬の首のぬいぐるみの下にプラ製のボールのようなものがついています。「振ると音が出る」赤ちゃんのおもちゃです。うんともすんとも言わなくなって来院しました。電源、スイッチ、スピーカーに異常はなくICの不良かとも思いましたが、基板の裏側にある加速度センサーを確認してみました。もちろん眼視だけでは何もわかりません。このセンサーには内部に重りがあってこれが動くことによって加速度を検知するものです。念のため強く振ってみました。これであっさり治ってしまいました。
しばらく使わなかったことで内部の重りが固着したのが原因のようです。 |
| 2017/08/06 | ブリキのロボット | 電池ボックスのマイナス側コイルスプリング端子周辺のプラスチックが円形に熔け落ちており、配線コードも半田付けが熔けたようで接続されていません。スライドスイッチも動作不能でした。 電池ボックスの熔け落ちた穴はプラスチックの板で埋め、グルーガンで接着補強しコイルスプリングをはめ込みました。スライドスイッチは同等品と交換しました。外れていたリード線も接続し、ダイナミックな動きが復活しました。
このロボットはかなり激しい動きをするため、リード線のはんだが外れかかり、ショートして発熱。それがプラスチックを溶かしたものではないかと想像されます。 |
| 2017/02/19 | ファービー | 新潟県から受け入れました。主訴は「声が出ない」。
ファービーのトラブルを検索してみると、モーター固着、スピーカーのボイスコイル切れが多いとのこと。
今回は体や目の動きは正常なので、スピーカー不良と見立てました。スピーカーの所在はすぐにわかりました。
ボディはプラスチックで、タッピングビスと嵌合で組まれており、この分解に大変手間取りました。予想通りスピーカーの不良で、これを交換し、またもや四苦八苦してボディを復旧し終了しました。
当クリニックでのファービーの診療はこれで3体目です。故障部位も1体目が電池ボックス腐食、2体目がモーターブラシの摩耗でした。 |
| 2016/12/18 | はしご車 | 全長65cm、大型のリモコンカーです。梯子が旋回しないとの訴えで来院しましたが、すべての機能(前後進、ステアリング、梯子の昇降・旋回、放水、サイレン)が失われていました。
リモコンに電池(単3×6)が内蔵されていますが、これが腐食して電池受けのスプリングも破断していました。
リモコンのステアリングやスロットルレバーのつまみが大きくてリモコンの蓋が開けません。つまみを削るか少々悩みましたが、これらのつまみの貫通孔を拡げることにしました。
開いてみると案の定腐食はリモコン内部に及んでいて、電源リード線まで導通不良になっていました。腐食部分を研磨、電池受け金具、リード線を交換して修理を終わりました。
イギリスのメーカーが中国で製造したものですが、厚いベークの基板、タクトスイッチ、リミットスイッチが使われた、しっかりしたおもちゃでした。 |
| 2016/11/20 | マイクロショベル | エンジン音が出て、レバー操作でアームを動かす大型のおもちゃです。(走行は人力)
レバー操作のアームが動かないという症状です。
同じものの修理経験(乗用マイクロショベル 2012年5月19日)からレバーにリンクするスイッチの接点不良かと思いましたが、原因は別のところにありました。アームに組み込まれた2個のモーターの雑音防止用チョークコイルが4個中3個断線していました。幸い手持ち部品があったのでチョークコイルを交換して修理を完了しました。
断線の原因はアームが可動域外になってもモーターへの電流供給を止める機構がなく、モーターに過電流が流れたもののようです。 |
| 2016/11/06 | あんぱんまんキッチン | 名前の通りキッチンをシミュレートするおもちゃです。
ガスレンジが点火(LEDが光る)しない、水道蛇口を開にしてもシンクの水色の円盤が回転しないという問題がありました。
ガスレンジのLEDは手持ちLEDとの交換で終わりです。 水道蛇口はスライドスイッチの故障。これが特殊な形状で入手が困難でした。メーカー((株)ジョイパレット)に相談すると、「部品の供給はやっておりませんが、修理は無償でお受けします」とのこと。このことを依頼者にお伝えし、ご了解いただいて診療を終わりました。 |
| 2016/11/06 | ファイブラスター | 武器のようです。トリガーを引くと光と音が出る筈ですがうんともすんとも言いません。定石に従って電源部からチェックしました。電池・電源スイッチ・LED ・スピーカーすべて異常なし。残るは基盤です。ここのトランジスタ、抵抗、コンデンサなどに異常は認められず、IC不良と判断しました。幸い手持ちパーツに同等品(CMOSIC TC4001BP写真左下)がありこれに交換しました。1インチ当たり10本のICピンのはんだ付けはかなり緊張しましたがこの交換で治ってしまいました。 |
| 2016/10/29 | ピアノ | 「音がきちんと鳴らない」という症状です。電子ピアノではありません。鍵盤がハンマーをたたき、ハンマーがアルミパイプをたたいて音を出す本格的な(あるいは昔の)おもちゃです。
鍵盤などの不要な音を抑え、アルミパイプを周囲の部材から浮かせる等のために使われていた緩衝材(おそらくウレタンテープ)が経年劣化ですべてなくなっていました。
3種類の緩衝材をためしました。
1.フェルト製隙間テープ:硬くてだめ。
2.植毛隙間テープ:効果は高いが厚みがありすぎてアルミパイプ用緩衝材としては使えない。
3.低反発ウレタンテープ:アルミパイプ用緩衝材としてこれが一番うまくいきました。
すべて劣化の少ない植毛隙間テープを使いたかったのですが、アルミパイプと天板とのクリアランスが極めて狭く使えません。そのため試行錯誤の結果、植毛隙間テープと低反発ウレタンテープの併用に決めました。 修理の効果を確認するには、天板を本体にタッピングビスで取り付けないとなりません。これを繰り返すと当然ネジ穴がバカになるので、この辺も考えなければならず大変苦労した修理となりました。 |
| 2016/10/22 | ラジコンカー | 前回のブリキ製の戦車と比較するとぐっと現代的なプラと電子部品の塊です。
試しにコントローラーを操作してみると、ほとんどの場合車は動かないのですがステアリングホイールを大きく回すと稀に走りだす妙な動きをします。 電波は出ているのでまずコントローラーを観察しました。ステアリングホイールとアクセルのブラシが大きく変形し基盤上の銅箔に触れていない、基盤上の銅箔が度重なる使用で摩耗して穴が開いていることがわかりました。ブラシを元の形に戻し、摩耗した銅箔にはんだを盛上げ、整形して修理を終えました。 |
| 2016/10/07 | ラジコン戦車 | 昭和30年代かと思われるブリキ製の戦車です。ラジコンとはいえコントローラーに電池は入っておらず、圧電点火で火花を散らせ、その信号で前進→左折→前進・・・という動きをします。車内では信号を受信するごとに回転するカムの動きで、シフトレバーがギアを変えるという、およそ電子的でない制御方式です。 問題はモーターは回るが走らない。検査の結果ピニオンギアが摩耗し動力の伝達が途切れていました。ピニオンギアの摩耗部分を取り除き位置を調整することで堂々とした動きが戻りました。このおもちゃはお祖父さんがお父さんに買ってあげたものだそうで、箱や取説などもきちんとそろっており、鑑定団に出す価値のあるようにも思えました。 |
| 2016/07/17 | 扇風機 | クリニックHPを通じての依頼でデイズニーランド土産の扇風機です。水に落として動かなくなりました。郵送で受け取り点検。診断はスライドスイッチに錆が入り接触不良。ジョイフル本田にもインターネットにも見当たらない規格外品です。既製品のスライドスイッチを加工してマウントし機能を回復させました。この製品はあの某国製。設計、製造は奇想天外。単3×2直列になるはずが電池ボックスは並列仕様、ホルダーの+-極端子が周りよりへこんで電池の接触不良(浮いた状態)を起こしています。安定した回路になるよう各部を削ったり足したりしました。依頼者の希望通りの期日に返送し、息子さんは大喜びとのメールをいただきました。 |
| 2014/11/22 | プレイメイト | 沖縄県那覇市から修理依頼を受けた子供用英会話学習機で「音が出ない」との連絡をいただきました。 開いてみると、スピーカーのボイスコイルに断線があり、スピーカーを交換しました。またベルト、キャプスタン、ピンチローラー等に障害は認められず、これらの清掃、磁気ヘッドの消磁で治療を終わりました。
最近のおもちゃに比較して、硬いベークライト基板にデスクリート部品でしっかり組まれていて、丈夫で修理も想定されている印象を受けました。 |
| 2014/11/22 | 新幹線 | ボタンを押すことによっていろいろなサウンドや光を出すおもちゃです。サウンドが不安定という状態での来院でした。調べると、基板、ボタンスイッチ等いずれも劣化が激しく、病状はだんだん悪化し、多臓器不全ともいうべき状態でした。手元に交換部品もなかったので、メーカーに問合せたところ、実費で部品を供給してくれることになり、基板、スピーカー、ボタンスイッチ、LEDを入手、交換し完全治癒に至りました。
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| 2014/10/18 | ファービー | おしゃべりや目の動きは大丈夫だが、体が全く動かないという症状。動力(モーター)の不良か、ギア類のトラブルか。まずはモーターの確認です。モーターを取り出して(これが大変(^_^;))、無負荷で回すとOKですが取り付けると動かない。状態を詳しく見ると動きが不安定です。ファービーにはモーターのブラシと整流子間の導通不良の例が多いことがWebでの調査の結果分かっていたので、モーターを分解して調べました。なんと、「ブラシが摩耗して整流子に届かないことがある」が判明。ブラシをステンレス線で作って取り替えました。(これはもっと大変!!)これでファービー君、動きを取り戻しましたが、代替材料を使っているので完全復調は少し無理かも・・
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| 2014/08/03 | かぶとむし | 30cmもあろうかと思われるカブトムシ。腹の下についたカム状のタイヤを回転させもぞもぞと動くぬいぐるみです。動かなくなった原因は動力ユニット内のピニオンギアのクラック(軸が空転する)とベルトの伸びによるスリップ。いずれも交換部品がありません。ピニオンギアはクラック部分を瞬間接着剤で固定、ベルトは代替品としてプラレールのタイヤ用ゴムリングを使いました。
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| 2014/07/06 | 電話機 | 見かけは電話機だが実態はレコードプレーヤー、というよりジュークボックスというべきおもちゃ。
中にはターンテーブル、ピックアップ、レコード盤まで入っていました。最近のLSIによる音声合成のおもちゃに慣れた我々には新鮮な驚きです。病状は「音がおかしい」
モータープーリーにベルトを取り付け、レコード盤、針先の清掃、アームのスタート位置の調整で復旧しました。
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| 2014/07/06 | レコードプレーヤー | 往年のオーディオファンには懐かしいアイドラードライブのプレーヤー。17cmターンテーブル、セラミックカートリッジなど、おもちゃとは思えない品物。ターンテーブルが回らないと持ちこまれました。原因は経年劣化によるモーター軸の固着。軸に注油しグイと回してやると動き出し、一件落着です。ベルトが使われていないため交換パーツも不要だったのは幸いでした。
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| 2014/06/28 | バイク | 一度修理したものの再来です。また動かなくなったというもの。分解してテストすると動きますが、組み上げると動きません。同じことの繰り返しでした。あるドクターが「リセッタブルヒューズが使われている」ことを見つけました。このヒューズはショートで遮断しても数分後に自動的に復旧するヒューズです。組み上げの段階で2枚ある基板のどこかでショートしている?可能性を考慮し、基板間を絶縁養生して組み上げると問題は解決しました。組み上げるとき基板が変形しもう一枚の基板とショートしていたようです。無理は禁物の例でしょう。
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| 2014/06/15 | プリキュアのライト | 長さ6センチ、径2センチのかわいいプリキュア・グッズで女の子のマスコットとして大事に使われている様子でした。点灯しなくなり電池を交換したいが取り出せない、ということです。ネジがなく分解できない使い捨てライトかと思われましたが、前後の黄色のキャップを引き抜くと縦半分に割れました。ボタン電池の液漏れによるホルダーの接触不良が原因でした。
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| 2014/06/15 | クマモン | 声をかけると嬉しそうに踊るのですが、動かなくなりました。はしゃぎ過ぎて血管(導線)が3か所切れていました。簡単な手術(ハンダ付け)で元気になりました。踊る姿にとても愛嬌があって、子供だけでなく大人も癒され、さすが全国版のユルキャラです。
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| 2014/06/15 | パワーショベル | さる子ども館のもので、力強く動くのでたくさんのお子さんの人気ものです。今回が3回目の修理で、アーム(黒い板状)の同じところが折れています。薄いプラスチックなので接着剤では持ちません。廃棄するプラレールの一部を形成して丈夫なアームに作り替えました。少々乱暴なあつかいでも負けないと思います。
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| 2014/06/15 | 救急車 | 赤色灯は子どもが小学校の時に使っていた赤い透明の下敷きくりぬいて当てました。元通りとはゆきませんが、雰囲気は出ています。
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| 2014/06/01 | キッチン | 左側のレバー(水栓)を押すと水(本当は水色のゴムひも)が出てくるおもちゃ。水が出なくなりました。内部でゴムひもが絡まっていたためでした。電子回路ばかりの昨今のおもちゃの中では、ほっとするような修理でした。
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| 2014/06/01 | 英語学習機(小) | カードをスリットに挿入するタイプの学習機です。左側のスリットがカード挿入を認識しません。カード挿入でONになるリミットスイッチの故障が見つかりました。きわめて小さなスイッチで手持ち部品がなく、ハンダ処理も不可能ということで、修理不能としました。
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| 2014/06/01 | 英語学習機(大) | ”クイズ”が動作しないのが問題でした。検査の結果この機能をセレクトするスイッチの故障が発見され、手元部品と交換しました。
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| 2014/06/01 | アンパンマン学習(小) | 電源が入らないと持ちこまれました。またまた電源部不良。電池の漏液による電池受け金具の腐食、電池も劣化していました。電池ボックスの接点を磨き、フレキシブル基板と電源ラインとの接触部に導通不良もあり、基板のクリーニングも実施しました。
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| 2014/06/01 | ディズニーキャラクタ | これもまた電源部不良です。音が出ないということでしたが、電池の漏液による電池受け金具の腐食と断線がありました。接点を磨き断線部分の再ハンダ付けで復旧しました。
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| 2014/06/01 | あいうえお教室 | ”さ行の音がすべて出ない”症状での来院です。まず電源部の不良。電池の漏液、電池受け金具の腐食、配線材の酸化がありました。そのほかプリント基板のパターンに腐食断線があり、”QUICK GRID”(車のリアウィンドウの熱線修理剤)を使用し修理を完了しました。
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| 2014/05/24 | マイメロディー | スイッチ兼ボリュームが重いという症状です。回転軸受けの摩擦の増加と、部材の変形で回転軸が相対的に長くなり他の部材にあたる問題の解決が必要です。ワッシャーをかまして回転軸の相対的長さを短縮し、回転軸には微量のグリスを注入し復旧しました。
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| 2014/05/18 | ふぁんふぁんキーボード | 鍵盤を押しても半分くらいが音が出ないという障害。考えられるのはスイッチ接点のトラブル。あけてみるとやはりプリントパターンが錆びていました。電池ボックスの金具に漏液による腐食が目立っていましたがその影響と思われます。スイッチ接点全部と電池ボックス金具を磨いて復旧です。
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| 2014/05/18 | ベッドの時計 | 秒針が外れ時計が動かないとの症状でした。前ブタを外して秒針を差し込み電池を入れると正常に動き出し、目覚ましもOKでした。電池の劣化も影響していたようです。
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| 2014/05/11 | アンパンマンハンドル | これも音が出なくて診療に来られました。内部のリード線3本に断線があり、プリント基板のリード線接続部のプリンタパターンが剥げていました。回転負荷のかかりやすいところの障害です。リード線はホットメルトで固定しました。
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| 2014/05/11 | しまじろう歯磨き | 音が出なくて診療に来られました。スピーカーコイルの断線で、スピーカーを交換しました。
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| 2014/05/11 | レジスター | 引き出しが押し込まれたまま出てこないのが問題。引き出しの奥にあるストッパーが経年劣化で摩耗し、その状態で強く押し込んだためストッパーに引っかかったものです。ボルトナットでストッパーを新製しました。
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| 2014/05/11 | キングショベル | ハンドルが効かなくなっていました。ハンドルの軸と前輪の車軸の連結が外れていただけでした。
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| 2014/05/11 | トミカ立体駐車場 | エレベーターをひもで巻き上げるおもちゃですが、エレベーターが左右のガイドプレートに引っかかってうまく巻き上がらないというもの。ガイドプレートとエレベーター本体が平行になっていないので抵抗が大きくなっているのです。経年劣化ですが潤滑油のスプレーでうまく動くようになりました。
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| 2014/05/11 | ゴーゴートレイン | 子どもが乗って遊ぶ機関車。ハンドルの上部に前後進を切り替えるレバー(プラ製)があったのですが、強い力で動かしているうちに折れてしまいました。そのまま接着しても強度が保てないので、木製のノブを作り、取り付けました。
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| 2014/04/26 | ドレミコンサート | 自動演奏のできる鍵盤楽器ですが、なぜか鍵盤の音に自動演奏の音が混じるという不思議なトラブル。調べてみるとCPUの鍵盤セレクトピンと自動演奏セレクトピンいずれもがhighになっているようです。いずれかのモードを選択する4接点SWの劣化と判断しました。微妙なSWの調整でそれぞれ動作するようになりました。
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| 2014/04/20 | 英語カー | アルファベットの文字を押すとその文字の音を発声する知育おもちゃです。障害は違う発声をすることがある、たとえば"E"キーを押すと"X"の発声をすることなど要は不安定なのです。開いてみるとベークライトのプリント基板にエッチングされたキーの接点を、導電ゴムでショートさせる典型的なキーボードです。プリント基板の接点がかなり汚れていて、これが接触不良の原因のようです。全接点と導電ゴムを無水アルコールでクリーニングして様子を見ることとしました。
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| 2014/04/20 | アンパンマンキーボード | 出現頻度の多いおもちゃです。いくつかの鍵盤が鳴らないというものでした。これもベークライトのプリント基板にエッチングされたキーの接点を導電ゴムでショートさせるキーボードです。プリント基板の接点の汚れを除去することで復旧しました。このおもちゃは設計が少しずつ変わってきているようで、故障の様子も変化しているように思えます。以前のような基板接続部のクラックなどは減少しているようです。
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| 2017/01/25 | コンビピアノ | ピアノ、動物の鳴き声、自動演奏など多彩なおもちゃです。「音が出ない」との症状でした。
電池を入れ、スイッチを入れると正常に動きましたが、その後まったく動かなくなりました。電源系を検査すると、所定の6Vが出ていません。 詳細にチェックしました。そうすると電池受け金具(マイナス側)の金属板とコイルばねに導通不良が見つかりました。この部分をはんだ付けし導通を確保することですべてが完全に動作するようになりました。 電池受け金具のトラブルは非常に多いのですが、見た目きれいな金具にこのような障害があったのは初めてのように記憶します。
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| 2013/12/14 | アンパンマン機関車 | アンパンマンを下に押さえつけてバネを抑え、手を放すともどる反動でギアが回って車輪が動き前進します。組み合わせのギア4個のうち2個のギアでそれぞれ2か所と1か所の歯が欠けていました。初めはプラリペア(プラスチック整形材)で欠けた歯の補修をしてみましたが、材質の相性がわるく接着しません。在庫品から2個のギアと同等のものを探しだして交換しました。工作にはかなりの手間がかかりましたが、全体の組み合わせはスムースにゆき、三か所もかけていたため動かなくなっていました。
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| 2013/12/02 | アンパンマンパワーショベル | 「まったく動作しない」と持ちこまれました。例によって電池室周辺(液漏れによる電池受け金具の腐食など)かと思いましたが違いました。早速開腹して検査です。このおもちゃのような電子部品とメカ部品の複合したもので、それなりの時間が経過しているものは修理中に電線の基板接続部が切れることがよくありますので、デジカメで状態を撮影しながら進めます。メイン基板の取り外しに大変苦労しましたが、その結果原因が判明しました。電源スイッチ(2回路2接点)の故障でした。手持ち部品がないので依頼者には少々お待たせすることになりますがもう時間の問題です。久々に神経を使った修理でした。
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| 2013/09/28 | アンパンマンことばずかんDX | 残念ながら修理できなかった事例です。タッチペンで冊子の絵などにタッチすると音声でその名前や簡単な説明をしてくれる知育おもちゃです。「タッチペンのセンサーが反応しない」とお持ちになりました。同様な事例の3例目になります。音声は正常ですが、タッチペンセンサーが機能していません。電源の確認、基板接続部のチェックと再はんだの処置を施し、各所の電圧確認しましたが電圧が出ていません。IC破損が疑われ、そうなると当クリニックでは対応できないのです。Webで修理事例を探しましたが完治例は見つかりません。人気のあるおもちゃのようでかなり高価でもあります。メーカーに修理依頼をお奨めしようと思っています。
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| 2013/08/04 | 回転木馬オルゴール | ゼンマイを巻くと瞬時にゼンマイが戻ってしまい、回転台とオルゴールどちらも回らなくなっていました。 オルゴールのゼンマイ動力を減速してドラムに伝える歯車が片減して空回り、ゼンマイが戻ってしまいます。 特殊な歯車のため手持ちのものと若干サイズが異なり、これだけの交換は無理と判断しました。 依頼者と相談してベースと歯車はそのまま使い、他の部分は手持ちの部品と取り替えました。 また木馬が一つ欠けていたので別のおもちゃから取ったものを加工、完成させました。回転木馬には夢がありますね。
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| 2013/08/04 | お化けシューター | 初めて見たおもちゃ。どくろの右目(大きい方)からオバキュウのような画像を周囲にランダムに映し、それをガンで撃つゲームのようです。
主訴は「ガンが動かない」 銃口からの赤外線の発光を確認してみましたが、反応はありません。受光素子のようです。内部を開くと携帯電話のような細かな基板。テスターのテストピンが入らないところがほとんどですが、可能な範囲で見る限り電圧は出ています。トランジスタ、スピーカーも正常。CPUかなと思いつつ、念のため可能な部分の再はんだを試みました。それであっさり治ってしまいました。
再はんだの有効性は何度か体験していますし文献にも紹介されています。「CPUがだめだ!」とあきらめる前に試してみる価値はありますね。
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| 2013/07/27 | アンパンマン骨折 | 左足の骨折したアンパンマンです。治療は「足を開き折れた骨を取り出してつないだ後元に戻す」という単純なものですが、つなぎ方にポイントがありました。接着剤では強度が出ない。ボルトナットを使えるほど骨(プラスチック)に強度がない、というこガラス繊維を使うことにしました。ちょうどギブスのように硬化剤に浸したガラス繊維を折れた部分に巻きつけていきました。硬化後骨を体内に戻し治療を終わりました。 |
| 2013/07/21 | 跨座式モノレール | 3両連結のモノレールで「動かない、ピニオンギアにクラックあり」との所有者による予備診断があっての治療です。先頭車にサウンド機構と電池、中間車に動力機構、後尾車に電池という複雑な構造、且つ狭い空間での配線で時間のかかる治療となりました。 ピニオンギアは手持ちのギアを加工して交換しましたが、問題はこれ以外にパワースイッチの動作不良、コードの断線2か所、そして一番みつけるのに手間がかかったヒューズ切れがありました。すべてを交換し再組立てするという根気のいる作業の結果やっと復旧しました。 |
| 2013/06/02 | ピンクのカメ | 動きません。消耗した電池を新しいものに替え、回路の接触ポイントを点検しました。甲羅を押すとスイッチが入り、前足と後ろ足をバタバタさせキッキッと鳴きながら進むようになりました。 カメが鳴くとは初めてです。 モーターは入っておらず、電磁コイルに流れる電流を交互に反転させ、左右の動きを後ろ足の前後の運動に変換しているようです。 二度目に甲羅を押すと(スイッチ オフになるはず)30秒ほど進んでから止まります。ICの不具合とも思われますがこれ以上、深入りしないことにしました。とにかく本体が小さい。 全長50mm、幅36mmで、時計修理専用のマイクロドライバーを使いました。 足裏にはめてある直径3.5mmのゴムタイヤを見失うところでヒヤリとしました。 |
| 2013/06/02 | アストロサンダー7 | シューティングゲームです。「音は出るが画面が出ない」という症状でした。確認すると、なるほど確かに音は出ましたが音量・明瞭度ともに低く正常とは思えません。電源が正常であることを確認して開腹しました。1980年代のものかと思われるしっかりした製品でカスタムLSIなどは使われていません。表示部は蛍光表示管でした。各接点のクリーニングで音質は改善しましたが画面はダメでした。老眼には酷な作業でしたが基板すべてを再はんだして復活しました。昔懐かしい「スペースインベーダー」ライクなゲームマシンでした。 |
| 2013/05/12 | C62重連機関車 | おもちゃでなければ「とりてっちゃん」垂涎の代物です。 動かないとの訴えで見えました。 依頼者は両方とも動くと思っていましたが、よく見ると動力を持つ先頭機関車とそれに牽引されて轟音を出す(と思われる)機関車がペアになっていました。 先頭車の駆動部を分解し歯車にからみついた糸くずやほこりを除き、スイッチの接触不良を調整しました。 轟音部のスピーカーや基盤回路は正常で、IC部を奥の手で温めてみましたが音が出ず、これ以上の手立てないとしました。 動かすと重連機関車の雰囲気は出ています。 |
| 2013/05/12 | 双子のネコちゃん | それぞれ右と左の後ろ足が骨折していました。 さらに一方はスイッチの接触不良、鳴き声がでない、電池受けの腐食など症状が複雑でした。 軽い症状のネコちゃんを参考にして両方を正常にもどしました。 スイッチを入れると二匹でにぎやかに鳴いたり歩いたり止まったりしています。 依頼者のお嬢ちゃんの最愛の双子で大喜びでした。 |
| 2013/05/12 | お座りした子犬 | 7か所の修理ポイントを持った満身創痍の犬のぬいぐるみです。まったく動かず鳴くこともできない状態でした。スイッチの接触不良、電池受けの腐食、前足支えの破損、しっぽの切断、駆動バネの外れ、ワッシャーの脱落、音声ボックスの劣化と破損。 鳴き声を出すパーツの修復はできなかったのですが、最終的には前進、後ずさり、お座りができるようになりました。 延べ10日以上かかりました。 お座りから立ち上がる動作がいかにもぎこちなく、たまにこけてしまうところに愛嬌があります(修理が不十分なのかもしれません)。 |
| 2013/04/27 | 変身ヒーローベルト | 男の子が一度はつけたがる「変身ヒーローベルト」です。愛用しすぎて切れてしまいました。切断面は厚さ2mmもなく、単に接着剤だけではもちそうもありません。切断面直角に4か所、ドリルで径0.3mm、深さ15mmのピンホールを両面に穿ち、30mmに切ったゼムクリプを差し込んだ上、接着剤で固めました。折れ曲がって切れることははないでしょうが、念のため厚さ1mmのアクリル樹脂板を幅20mmに切り抜いて切断線沿いに貼り付け強度を加えました。バックル反対側はまだ無事ですが、なにせ男の子です、そのうち切 ってしまうかもしれないので、依頼者の了解をえて、樹脂板で予防補強しておきました。 |
| 2013/04/27 | アンパンマンキーボード | すべてのキーが鳴らないという症状でした。 電池が劣化していたので交換すると音が出始め後ろのアンパンマンたちの動きも回復しましたが、キーの半分くらいが鳴りません。開腹して検査すると、ジュースか何かの侵入痕跡がありました。キー接点と導電ゴムスイッチすべてをクリーニングして全治しました。 このおもちゃはベークライト製のしっかりした基盤で組まれ、基板間の接続はフラットケーブルという大変丈夫でメンテナンスしやすいものでした。 |
| 2013/04/23 | トイロイヤル | ロケットに色々な荷物を積み込むときに文字、数字、物の形などを認識させる知育玩具です。荷物の積み込みが終わるとロケットが発射するはずですが発射されなくなってしまいました。 検査の結果土台とロケット本体を結ぶ13本の信号線のうち9本が断線していました。発射の動きで信号線に繰り返しのストレスがかかったためと思われます。断線部分の再接続または線材を交換し、ゴム材で保護して発射できるようになりました。 |
| 2013/04/21 | サウンドバトルDX | ウルトラマンと宇宙怪獣が一対一で戦うゲームマシンです。このおもちゃは当クリニックでは3件目です。戦わせる人形一対をステージに乗せると「ウルトラマン太郎対バルタン星人・・」などというはずですが、赤コーナー側の戦士が認識されません。また動きが遅くウルトラマン的なバトルになりません。赤コーナーの戦士が認識されない原因は人形の裏に印刷されたコードを認識するピンが汚れていることでした。また各所の駆動部分に汚れと若干の固着がありました。ピン接点の清掃と接点復活剤の塗布、駆動部分へのシリコンスプレーの吹付で復旧しました。 |
| 2013/04/21 | キティちゃんのキーボード | 先月修理したものの色違いです。症状は「だんだん音が小さくなる」ということでした。検査すると電源電圧が6Vあるべきを3Vを割っていました。電池がニッケル水素でそれが放電していました。また4本の電池のうち1本は違う銘柄でこの出力は1.3V(30オーム負荷)を超えていました。またスライドボリュームの接点が汚れていて、いわゆるガリオームになっていました。電池を交換し、スライドボリュームの接点を清掃、接点復活剤を塗布して治療を終わりました。スライドボリュームの接点については先月のものと同じ問題で、スライダー部分が露出している構造に問題があるように思います。 |
| 2013/04/07 | アンパンマンのクルマ | 後輪のタイヤが大きく破損し押し手も破損していました。力のかかる部分だけに接着剤での修理には無理がありました。タイヤは不要になったショッピングカートの車輪で代用しました。幅は狭いですが外径はほぼ同じで、はるかに強度があります。後輪の車軸の飾りはペットボトルの栓です。押し手は芯カネを入れ樹脂を流し込んで補強しました。 |
| 2013/03/16 | 鉄道レストラン&ゲーム | 赤外線リモコンで走る700系新幹線ですが走りません。赤外線の信号は出ている様子なので車体を開き受光部以降の調査にかかりました。マイコン基板にフォトトランジスタ等若干のディスクリート部品およびモーターから構成されています。ディスクリート部品をチェックするために半田ごてを温めている間、念のためドライヤーでマイコンを温めてみました。なんとそれで治ってしまいました。マイコン(IC)が不良の時、「温める」または「冷やす」と治ることがあるとは知識としては知っていましたが、本当に治ってしまったのは当クリニックでは2例目だそうです。 |
| 2013/03/03 | キティちゃんのキーボード | 「鳴ったり鳴らなかったり」というのが症状です。音量も少し低いようです。外部電源に切り替えても症状は変わりませんでした。筐体を開いてみるとびっくりするほどの綿埃。これが悪さをしているようです。まずチェックしたのが音量ボリューム。これがスライドボリュームで、スライダーが露出しそこにも沢山の埃が付着していました。埃を取り、スライダーを無水アルコールで清掃すると安定的動作を取り戻しました。同様のボリュームはテンポ調節部にもあり、こちらも清掃しました。スライドボリュームの開口部に埃侵入防止シートがないのでここから埃が侵入したものと思われます。 |
| 2013/02/16 | 製造ライン | 全体が動かない、との症状です。 たくさんのギアーの組み合わせであちこちが動くもので、二個のピニオン・ギアー(手前の白いギア)が割れていました。一個は既製品、他はプラリペアで作成し取り替え、全体が同時にスムースに動くようになりました。手前のモーター一つで動かしているのでかなり負担になっています。そのうちモーターがへばることが予想されます。
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| 2013/01/19 | 遊園地 | 今日はこの「遊園地」というおもちゃが2件来院しました。そのうち1件は電池受けスプリングの腐食による導通不良でした。 もう1件は少々厄介で「音が小さい」という症状でした。結論から言うと、低周波増幅用トランジスタ(8050 D)の故障と、電源にニッケル水素電池が使われていたことによる電圧不足が原因でした。トランジスタと電池を交換し復旧しました。
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| 2013/01/13 | ネコ語翻訳機 | 使い方がよくわかりませんが、髪の毛のようなパターンの基板に精密に組まれたおもちゃです。電源が入らずまったく動作しないと持ち込まれました。定石に従い電源、端子電圧等をチェックしますが問題点が見つかりません。配線パターンが余りにも細く、テスターのリードも刺し込めない状況で悩みました。表にピンで押し込むような名前のないボタンがあり「リセットボタン」と判断し長押し等いろんな押し方を試みるうち、「決定」と「リセット」同時長押しでリセットされ正常に戻りました。 |
| 2012/12/02 | デラックスキーボード | 機能も外見も立派なキーボードですが電源が入りません。電池ボックスに異常はなく開腹しての調査になりましたが、すぐに原因は判明。電源スイッチの導通不良です。同型のスライドスイッチの手持ちがなかったためこのスイッチを分解、接点を研磨して導通を回復しました。筐体の材質か、肉厚の不足か、開腹時にタッピングビスを緩める段階で数カ所ねじ穴部が破損しました。またハンダ付けの稚拙さが目立ったおもちゃでした。 |
| 2012/10/21 | かさ | お人形さんに持たせる傘の骨が一本なくなっていました。使い捨てプラスチック製のナイフの背を細く切り取り、プラリペアで部品を作り補修しました。アクリル絵の具(白と赤)で元のピンク色に塗りました。普通の傘を直すほうがよっぽど楽でした。 |
| 2012/10/07 | 犬のぬいぐるみ | プラスチック製の胴体に四か所のひび割れがあり、小さな破片が歯車にはさまり動きが止まっていました。破片を取り除きひびを接着剤で補修し、正常になりました。これの優れたところはモーター一つで頭としっぽが動き、しかも前進と後進ができ、ふいごの原理でかわいい哭き声まで出るところです。作りとデザインはしっかりしており近年まれなおもちゃと感心しました。 |
| 2012/09/02 | アンパンマンハンドル | ステアリング、方向指示器、シフトレバーが操作できて、ボタンでいろいろな音が楽しめるおもちゃですが、イグニッションボタンが反応しない(エンジンがかからない)という故障でした。ボタンの裏側にあるスイッチに接触不良があり、ここの清掃でエンジンはかかりました。シフトレバーも根本で折れていたので芯に補強材として針金を入れ、折れたプラ部品を接着しました。 |
| 2012/08/25 | 起き上がりこぼし | セルロイドで作られた赤ちゃん用の起き上がりこぼしです。正しい名前が思い当たりません。パパが赤ちゃんの時に使っていたものだそうで、顔や胴体には陥没があり、動かしても音が出ない状態でした。やむを得ず胴体を切断し、音源、陥没部分を修理しました。切断した胴体は赤色のテープで繋ぎました。大変懐かしくほんわかした気持ちになるおもちゃです。 |
| 2012/08/25 | 腹話術人形 | 珍しいおもちゃです。首の後ろのひもで口を動かすことができます。この人形は首が取れていました。エナメル線で首と胴体をしっかり繋ぎました。 |
| 2012/08/18 | マリオカート | 8月18日の診療では22件のおもちゃを受け付けましたが乗り物が目立った日でもありました。 マリオカートは「前進しない」状態。検査すると、前進ボタンを押したとき、押し下げられて下部の接点に接触する金属部品が変形していて、前進ボタンを押し下げても金属部品に届かなくなっていました。 金属部品を整形し前進ボタンに接触するようにしました。 |
| 2012/08/18 | 乗用オフローダー | 子どもが乗って運転する大型のおもちゃです。 コントロール部のリレーが故障して動かなくなっていました。リレーの修理で完成です。 |
| 2012/07/21 | オルゴール | 今回は無垢の木で作られた暖かみのあるおもちゃ2題。こちらは車軸の回転を動力とするオルゴールです。押しても引いても音が出なくなりました。 原因は車軸からの動力を伝達するアイドラーギアの軸受け金物が基台から緩み、動力が繋がっていないことでした。軸受け金物を増し締めし、接着剤で緩み止めして完成です。 |
| 2012/07/21 | 木琴 | 木琴では音板(叩かれる部材)が2本のゴム紐で本体に緩く固定されています。この木琴ではゴム紐の一本が切れて音盤がブラブラになっていました。ゴミひもの交換で暖かく柔らかな音色が復活しました。 |
| 2012/07/01 | バーコードおしゃべりショッピング | ハンドスキャナで商品のバーコードを読取り、合計金額を計算し、そのほかいろいろおしゃべりをしたりする「レジ」のおもちゃです。全く動かない状態でした。検査の結果テンキーパットの「ON/C」スイッチの導通が著しく悪く、マイコンに起動信号が行ってないようです。テンキーパットの接点すべてをクリーニングし、押しボタンの導電ゴムすべてに銅箔を貼って修理完了としました。 |
| 2012/06/16 | プーさんの電波時計 | 音が割れるという症状を訴えてきました。不具合はそこだけだったので預かりました。新しい電池を入れると、電波を受信する動きを始めましたので時計部分は大丈夫と判断しました。音を出すボタンを押すといろんな音楽が鳴るのですが、音はまともで「割れる」という感じはありません。依頼された方はお帰りになった後だったので状況を確認することはできませんでしたが、おそらく電池の消耗による音質の劣化だったのではないでしょうか。 |
| 2012/06/03 | ハイパーパーキング | 修理におよそ1カ月かかりました。診察では、1.エレベーターの昇降スクリューにかませるフックと2.台座部分の大きな歯車が欠損している状態でした。1の欠損部分に樹脂で肉盛りし、ヤスリでフックを整形しましたが、何回か動かすとまた欠けてしまうことの繰り返しでした。最終的には、エポキシ2液混合タイプの接着剤で歯車表面を薄くコーティングすることで耐久性を持たせました。ただし再び欠損した場合は2の方法でフックの作成が必要です。 2は歯車が3個欠けており、プラリペアで肉盛りし細かいヤスリで削って整形、修復しました。 耐久性は抜群で今後の参考になります。 |
| 2012/06/03 | 犬のぬいぐるみ | 以前左後ろ脚の骨折で修理したわんちゃんです。今度は右後ろ脚が根本から折れていました。再発しないように鉄の補強部品を取付ける手術で歩くことができるようになりました。 |
| 2012/05/26 | 首振りくまさん | 太陽電池を電源としてゆっくり首を振り続けるクマさんです。中で何かに引っかかったように首を振らなくなりました。頭部がプラスチックの接着で組み立てられているため傷を付けずにどうやって解体するかが難問でした。整形に高いスキルを持つ院長によりこの難問が解決され解体してみると、バランサーの重りが外れて磁石とコイルの間に挟まって動かなくなったことがわかりました。バランサーの重りを所定の場所にしっかりと接着し元の動きを取戻しました。 |
| 2012/05/26 | ミッフィー目覚まし | 動かないという症状でした。これは見かけは子どものおもちゃのようですが実は純然たるクウォーツ時計。受付担当は受けるかどうか迷ったようです。修理としては時計ユニットを分解して、電源ラインの接触抵抗を低減するための金属部品の研磨を実施しました。再組立てに大変苦労しましたが正常に動くようになりました。 |
| 2012/05/19 | 乗用マイクロシャベル | 3本のレバーでシャベルを操作できるおもちゃです。(移動は足こぎ方式)新品電池に交換しても全く動きませんでした。 分解してみると操作レバーに連動してON/OFFする燐青銅製のイタバネが金属疲労で伸びきった状態で、上げ/下げスイッチが同時にONになっており、触るとすぐに折れてしまいました。このイタバネスイッチを製作・交換して動くようになりました。 2枚のイタバネスイッチがセットで同時にONにならないと動作しない回路になっているため、同等の弾力とそりを持ったイタバネの製作に大変苦労しました。 |
| 2012/05/13 | アンパンマンカー | おなじみのアンパンマンカーです。ハンドルが軸ごと抜ける状態でした。原因はハンドル軸と前輪を繋ぐピンの脱落でした。またピンの径とピンの通る穴の径が大きすぎてガタが出ていました。新たにピン、ビニール製のチューブを製作しハンドル軸を繋ぎ、固定して復旧しました。 |
| 2012/04/01 | 機関車D51 | 前回に引き続きD51のおもちゃです。かなり昔のおもちゃらしくICなどはまったく使われていません。ボディーはブリキですが、走行はもとより煙を吐きリアルな汽笛を鳴らす立派なおもちゃです。それがまったく動かなくなっていました。原因はモーターの劣化で、ブラシとコミュテーターが固着していました。モーターを分解し無水アルコールでブラシとコミュテーターを洗浄し、軸受けに注油して完治しました。 |
| 2012/03/24 | ハマー | 今月は2台のハマーを修理しました。子供さんが乗って運転するおもちゃです。このタイプのおもちゃの修理はこれまで数件扱いましたが、いずれも(鉛)バッテリーの不良でした。このハマーはバッテリーは健全で、スタータースイッチ接点不良という初めての症例でした。 |
| 2012/03/04 | 機関車D51 | 症状は「動かない」でした。電池を入れて動作確認をすると、ほとんどの場合正常に動くのですが、時々動かなくなります。リモコンを分解点検の結果、コントロールケーブルがリモコンの出口のところで内部断線していました。断線部分を除き再半田付けで完治です。 |
| 2012/03/04 | しまちゃん歯磨きタイマー | 左上のレバーを押下げるとタイマーがスタート。しまじろうが歯磨きをはじめ、お口の中がピカピカになると、鏡が飛出して「歯磨き終わりだよー」を知らせますが、鏡が出なくなったそうです。内部のギアに微量のオイルをくれてやるとなおりました。 |
| 2012/03/17 | てんとうむし | こどもさんが乗って足で動かす立派な四輪(写真では車輪は外しています。)おもちゃです。座席のシートが破れてしまいました。張替えが必要で「即入院」となりました。体内にはシリコンの詰め物をし、表皮はすべて合成皮に張替えてこのような姿に生まれ変わりました。ドクター諸氏には「なかなかの出来ばえ」と高く評価されましたが、てんとうむしの姿の再現は難しく、「偉くなってコガネムシに変身」と思いたいですね。 |
| 2012/02/18 | アンパンマンことば図鑑 | 右側にあるタッチペンで図鑑の絵や文字にタッチすると音声で説明してくれますが、反応がありません。このようなおもちゃは結構修理にてこずる場合が多いのですが幸い原因がスピーカーボイスコイルの断線でした。スピーカーを交換しました。 |
| 2012/01/28 | パトカー | 大栄公民館での最初の患者さん。まったく動いてくれないパトカーです。電源は正常。早速解体して診察です。パトカーの動きを選ぶマイクロスイッチ4個すべてが導通不良です。4個まとめて不良になる事があるのでしょうか。その疑問もありましたが液体のこぼれた跡が見つかりました。マイクロスイッチすべてを交換して全快です。 |
| 2012/01/28 | アンパンマンピアノ | 音の出なくなったピアノです。定石に従って診察開始。電池は正常。電池受け金物で電圧を確認します。電圧ゼロ。金物の腐食を除去して電圧が回復。ピアノも元気になりました。非常に多い故障の一例でした。 |
| 2011/12/17 | ミニカップ | 直径が1円玉にも満たない小さなカップとソーサーのセットです。細かく割れた状態で持ちこまれました。基本的には接着での修理ですが、破断部品がなくなっていた部分はパテで成形しました。なにしろ小さなおもちゃで老眼気味のドクターにはハードな診療でしたが、特に部品が床(白っぽい)に落ちたときは大変でしたね。 |
| 2011/12/04 | 電子レンジ | 処理選択ボタンを押してスタートボタンを押すと、タイマーのカウントダウンが始まりますがターンテーブル、LED、サウンドが作動しません。点検するとICからの制御信号によってトランジスタからドライブ電流が流れる回路ですが、制御信号が出ていません。ICの故障も考えられましたが、外部電源に変えると正常に動作するのです。内部電源(電池はすべて新品に拘らず)では所定の電圧が出ず動作しませんでした。電池受けの金具に目視では分からなかった汚れなどがあって、電圧降下している可能性が高いと判断し、電池受け金具を研磨して正常に動くようになりました。やはり電源部はおろそかにできませんね。 |
| 2011/12/04 | リピートメック | このおもちゃは「回転ヘッド式磁気シートプレーヤー」とも言うべき英会話訓練用機材です。厚紙製シート(裏に磁性体が塗ってある)を挿入すると、その下にある”磁気ヘッドが埋め込まれたターンテーブル”が回転し、厚紙製シートから音声信号を取り出します。往年のオーディオマニアには懐かしいアナログレコードプレーヤーとテーププレーヤーが合体したような機械です。モータープーリー、フライホィール間のベルトが完全に劣化してバラバラになっていました。天然ゴムシート(t=1mm)から自作したベルトに交換、磁気ヘッドのクリーニングと消磁で修理完了です。 |
| 2011/11/06 | レジ | スーパーでお馴染みのレジスターです。バーコードが貼られた商品をスキャンして品名と価格を表示してくれるなかなかのものです。症状は"スキャンが不安定"。テストしてみると商品の位置によってスキャンしやすい場所があることに気づきました。バーコードを認識するのではなく、商品の存在を認識するセンサーがあって、それから遠いと認識しないようです。センサー表面の清掃で修理完了としました。 |
| 2011/10/15 | 木製の積み木 | 開閉する扉が壊れていました。蝶番の心棒が折れていたのです。木製では弱いので竹ひごで製作した心棒に交換しました。 久しぶりに素朴な木のおもちゃを診療しました。最近はこのようなおもちゃが少なくなりましたね。 |
| 2011/10/02 | 魚釣りゲーム | 今日は同じ魚釣りゲームが2件持ち込まれました。2つのターンテーブルが回転するはずですが「回らない」という症状も同じ。1つ目はギアの噛み合いと速度調整の褶動抵抗器の調整、2つ目は褶動抵抗器への配線のはんだ付けで完了しました。 |
| 2011/10/02 | ピアノ | 鍵盤が下がったまま、ならない音もある、という症状でした。お客様に伺うと「ン十年前のモノ」だそうです。本体は釘と接着剤で組まれていて、解体に大苦労。内部はハンマーの柄の部分(名前がわかりませんが紙製)がへたっている。鍵盤が本体に直接当たらないようにするウレタンダンパーは粉末状態。ハンマーの柄の部分はテープで補強。ウレタンダンパーの代わりにゴムを貼りました。すべての音が出るようになりましたが、耐久性には疑問が残ります。 |
| 2011/09/17 | ゼンマイの電車 | 久々に懐かしきブリキ・ゼンマイの電車です。さすがにシャーシーはプラスチックでした。ゼンマイを巻くと動輪は回転するのですが、タイヤが路面に触れず、走りません。動輪を含む動力ユニットがシャーシーから外れ、シャーシーが地面に当たる(腹を擦る)状態でした。動力ユニットとシャーシーの取り付けをやり直して完成です。 |
| 2011/09/04 | ディズニーホームシアター | 天井に画像を投影するプロジェクターです。映像がぼける。音が割れる。音量が段々落ちてゆくという状態でした。電池を新品のアルカリ電池に交換することですべての問題がクリアされました。電圧低下による動作不安定だったようです。電源電圧にクリティカルなおもちゃでは新しいアルカリ電池を使う、定格出力が1.2Vのニッケル水素電池は使用しないことが必要かもしれません。< |
| 2011/09/04 | アンパンマンカラオケ | 全く動作しない状態で来院しました。電池の電圧低下が見られたので新品のアルカリ電池に交換しました。カラオケは正常に戻りましたが、マイク入力から激しい雑音。ボリュームが「ガリオーム」になっており、マイクケーブルに断線がありました。ボリュームに接点復活剤を微量注入。マイクケーブルの断線部分を切除、正常部分の再接続で終了しました。 |
| 2011/05/08 | キレネンコ | ゆったりと頭や体を揺らす人形です。揺れなくなって来院しました。太陽電池に接続されたコイルと磁石だけで動くおもちゃですが、動きを止めるスイッチがコイルの線を切っていました。線は髪の毛より細くハンダ付けはルーペ仕事でした。 |
| 2011/04/16 | プリキュア
| 小さな女の子に大人気のプリキュアの小さなお人形です。腕が折れてとれていました。接着剤だけだと強度的に不安があり、芯金を入れて接着してあります。 |
| 2011/04/03 | プラレール新幹線 | レバースイッチがうまく動かなくなりました。このタイプのスイッチは接点の接触に加えてギアの切り替えも行っており、障害の発生が多くみられます。この新幹線は潤滑油の微量滴下で順調に動くようになりました。 |
| 2011/02/19 | アンパンマンキーボード | 一部の音が出ない、デモができない、楽器の音が切り替わらない等々の機能不全がありました。診察の結果、メイン基板とCPU基板の接続部のハンダ割れ、メイン基板のクラックに伴うパターン切れが多く見受けられました。前者は再ハンダ、後者はジャンパー線で完全に機能が復旧しました。底板がCPU基板に強く当たっていて、そのストレスでメイン基板とCPU基板の接続部にトラブルを生じたものと思われます。他の診療所の記録にもこの種の故障は多くありました。 |
| 2011/02/13 | アンパンマンわくわくクレーンゲーム | ボタン操作でクレーンを動かして中のカプセルなどを釣り上げるゲームです。ボタンを押してもクレーンが巻き上がらないなどの故障がありました。入院して精密検査の結果、安全装置がないためワイヤーがドラムに逆に巻き取られる現象がわかりました。解体しワイヤーを正しく戻して治りました。 |
| 2011/01/08 | カードレコーダー | 磁性体の帯が印刷されている紙カードを、本器のスリットに挿入するとカードが動いて,音声の録音再生ができるおもちゃ。このタイプの物に良く発生するカードの送り不良でした。ピンチローラー、キャプスタン,ベルトの清掃ならびにモーター位置を調整してベルトのテンションをややアップさせ、全治しました。ベルトの伸びは交換部品がないと対応がやっかいですが、最近は簡単にベルトが作られる材料が出てきています。 |
| 2010/11/20 | ペコロン | 声をかけたり、体に触ったりすると反応するおもちゃロボットですが全く動かなくなったという訴えでした。裏ぶたを開けるとリセットボタンがあったので、長押し(10秒くらい)すると治ってしまいました。保護者もリセットはしたとのお話でしたが、押した時間が短かったのかもしれません。 |
| 2010/07/03 | ラジコンジープ | 動かないということで修理に持ち込まれました。電源を入れプロポを操作するとタイヤが一瞬動いて止まってしまいます。検査のため車体を開くと今度はタイヤが回転します。原因は破損した車体の一部がタイヤに触れており、それがブレーキになってタイヤの回転を阻害していたのでした。一般にラジコンは修理が面倒なのですが、これは容易な一例でした。 |